生活の様子

図書部 活動の様子

投稿日2022/10/28

 今回は図書部の活動についてご紹介します。
 図書部は図書館の書籍の管理やPOP作成等、本に触れてもらうための活動をしています。そして今年度の4月から活動の一環として「リレー小説」が始まりました。これは1人が1節ずつ小説の続きを書いていくというもので、今年度入部した1年生のアイデアで始まりました。現在書き続けて2000字程度の小説になっていますので、今回はその一部を紹介します。

「くそっ、あいつだっ!あいつが全て悪い!あいつさえ…あいつさえ、俺の前に現れなければ…っ!」
そういいながらタカシはのどがかわくまで走り続けた。

あいつが現れたのは、8月18日のよく晴れた日だった。

タカシはその日全財産1520円のおさいふを落としてしまったのだ。

タカシは全力でそのサイフを1日中探していたのだが…

あいつ(リーゼント高山)が俺のさいふを取っていったのだ。

ちなみにあいつはストレートでケープも効かない直毛である。毎日毎日髪のセットにアロンアルファをつかっているらしい。

きっとあのリーゼントの中に俺の財布が入っているに違いない

1週間後、タカシはリーゼント高山の家に行き、サイフをとり戻す作戦に出た。

「ただ今よりっ!『俺のトモダチ☆救出作戦』を説明するっ!」とタカシは声高に叫んだ。…誰いない1Lの部屋で。リビング(笑)

「はいっ!」
返事をするのももちろん、タカシ1人である。

「よーし、いい返事だ。作戦はこうだ。ただ今より1時間後に、リーゼント高山の家に電撃的侵入を行う!ワルキューレ!何か質問は あるかっ!?」

ワルキューレと呼ばれたのは先日、夏祭の夜店ですくった金魚だ。当然 返事はない。タカシは高い作り声で返事をした。

1時間後タカシはリーゼント高山の家についた。

しかし、そこには大ごうていが目の前にあった。

「これがリーゼント高山の家…?!」しょうじきタカシにはあのリーゼントからこのような家はそうぞうしてなく、おどろきが隠せない。

「あいつは…お金持ちだったのか!」だがしかしそうなるとなぜオレのサイフ(1520円)をとったのかわけがわからない。
頭が混乱している中いろいろと思考をめぐらしていると、家の中からリーゼント高山が出てきた。

しかし、そこにはリーゼント高山の姿は見えなかった。

オレの目の前にいるのはなんとも礼儀正しそうな人だった。

「えっ…!」

「山口さん…!(タカシの名字)」

「えっ…!なんでオレの名前を…どちら様ですか?…」

二人の間には沈もくが生まれた。

「とりあえず、家の中に」

オレの目前にいた人に手を引かれて家の中にオレ達は入った。

~inなんかすごくきれいな和室~

オレ達の前にお茶がおかれ、再び沈もくがおきる

「「…」」「あの~。」「その~。」「えっと…。」何をどう話せばよいのか。
適切な言葉がなかなか見つからない。

どうしたものかと周りを見わたすと、部屋の隅にある棚の上に置かれていた写真立てが目に入った。

その写真立ての中に入っていたのは年季を感じさせる白黒写真であった。
そのモノクロの世界にうつるのはリーゼント高山だ。

―え?リーゼント高山!??
あいつって確か俺とタメやったやん。なんで、なんで白黒写真の被写体になってるんやああああ!?
驚きのあまり口をあんぐり開けてその写真をみつめていると礼儀正しそうな人がクスっと笑って言った。

「どうなさいましたか?顔、ブッサイクですよ」
礼儀正しそうな割に毒舌だな、こいつ。いいや、今はそんなことを気にしている場合じゃない。
「こ、このアロンアルファでかためてそうなリーゼントのこの人は…?」
「ああ、我らがツァーリ様ですか。」
「つ、つぁーリ?」
「はい。ツァーリという名はいわばコードネームで、リーゼント高山、という名前で生活なさっていた様ですが。」
礼儀正しそうな男は続ける。
「ツァーリ様は、すごいお方でした。頭がとても良くて、他には……。まあ、とにかくすごいお方だったのです」
頭が良い以外にねーのかよ。
その後も男はリーゼント高山(ツァーリ)についてつらつらと語っている。
そんな俺、リーゼント高山について知りたいわけじゃねーんだけどな。
てか俺が気になるのは白黒写真に写ってる理由であってリーゼント高山のすげーとこじゃないんだけどな。
「…ツァーリ様は1945年に、もっとくわしく言うなら、1945年の8月18日に、アメリカ兵の財布をひったくったところ、デコピンをくらって崩御なさいました。」
崩御って。天皇かよ。まあ、ツァーリってロシア語で皇帝だけどさ。
…え?1945年?…?!
「そして、8月24日。ツァーリ様は復活なさいました。」
「は?」
「ですが復活…といっても不完全なものでして。1日限りの復活でした。
そこでツァーリ様は『8月24日なら出てこられる気がする。あ、あと気合で8月18日もいけそう。ちょっと18日に財布ぬすむからさ、24日にこの家に来てもらえるように仕組んでくんない?その財布ぬすんだやつの体、強奪するから。』と。」
その男が話し終えると背後からとんでもない殺気を感じた。
全力で、立つ。全力で、逃げる。それでも殺気はついてくる。こいつ。速い。
…一体、誰が俺にリーゼント高山のことをふきこんだんだ!?
あの礼儀正しそうなやつは今日はじめて会った、そういえば、げんかんに赤いくつがあった…!!
あのくつは、ストレート高梨のものだ!!思い出したぞ!
ストレート高梨が俺にリーゼント高山のことをふきこんだんだ!
でも悪いのは、俺が死にそうなのはやっぱり、リーゼント高山のせいだ
「くそっ、あいつだっ!あいつが全て悪い!!あいつさえ、あいつさえ俺の前に現れなければ…っ!」
俺は、こんなに死にそうな思いをしなくてすんだのに。

吐き出したい焦燥感と怨みが一気にこみあげてくる。
しかしそんな思いとはうらはらに、襲うのは背後からの強烈な殺意と―たくさんの小さな気配。

 このリレー小説は明日・明後日に行われる横校祭でも展示しています。続きはご来場いただいた方々にも書いていただけますので、ぜひご参加ください。

(執筆者:H.M)