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【祝】WBSC優勝&四冠!! 緒方漣君凱旋

投稿日2023/9/15

「緒方おめでとう!」

WBSCの大舞台で11日間に及ぶ熱戦を繰り広げ、世界一のチーム、プレイヤーに輝いた緒方漣君を待っていたのは、三年間を共にした仲間たちでした。

12日の帰国後、食堂では世界での緒方君の大活躍を祝って祝賀会が開かれました。

祝賀会にはこの夏に引退した三年生も駆けつけ、その姿に緒方君も満面の笑みを浮かべました。

大会に向けて日本を発つ前、緒方君を鼓舞したのも苦楽を共にした仲間たちでした。

緒方君と同じ三年生は、ノックやティーバッティングなど、練習のあらゆる局面で緒方君のサポートを行いました。

「夏は悔しい思いをしたけれど、日本代表に選出していただいて、全員の思いを背負って、全員の力を貰って、そして全員が報われるようにその一心で頑張ってきた。こうして世界一になれて、みんなの前ですばらしい報告ができることを幸せに思っています。自分のためにこのような会を開いてくれて本当にありがとう!」

祝賀会のなか、緒方君の口から真っ先に出たのは、チームメイトたちへの感謝の言葉でした。

「チームメイトのみんな、緒方君の活躍はみんなのこれまでの頑張りでもあります。応援し、支えてくれ、そして結果をだしてくれました。本当におめでとう」

学校長からの祝辞のなかにも、緒方君と日々を共にしてきたそんな仲間たちへの熱い思いが込められていました。

そして「2年前の甲子園での逆転サヨナラホームラン、そして世界一。高校生活の中で緒方君はこれだけの偉業を成し遂げてきました。これは並大抵の努力ではなく、緒方君が真面目に努力を続けてきた証拠です。本当に努力を続けてきたからこそ、最後に勝利の女神、そして野球の神様がほほ笑んだのだと思います」と緒方君の三年間の努力を称えました。

横浜高校の校訓の1つには「努力」という言葉がありますが、まさにその言葉を体現したからこその世界での活躍ぶりでした。

仲間の思いを背負って努力をするそんな姿勢は、世界大会中にも見ることができました。

「大会中、緒方にはよく連絡をし、そして、世界大会のアシスタントコーチから様子も聞いてきた。『緒方は一番カバーリングして、一番アシストして、一番チームを引っ張っている。横浜高校で学んだことを世界でも発揮している。』そう聞いて凄く安心した」

村田監督はにこやかな表情でそう言い、言葉を続けました。

「彼の努力は凄いものだが、誰からも愛されるというのもまた凄いことだ。みんな緒方を愛している。後輩たちは緒方の姿を追い越して、ますます発展していけるように頑張っていこう。緒方が大学でも日本代表に入り、そして緒方二世が生まれて高校代表に入り、壮行試合で勇姿を見届けるのが監督としての夢の1つでもある。大学に行くみんなも、プロ志望届を出す杉山も、それぞれの世界で羽ばたいてほしい」

活躍のそのさらに先を見据えた監督からのエールに、緒方君も「高校の野球人生最高の締めくくりができました。でも、これで終わりではないので、これからもっと活躍ができるようにみんなともっと頑張っていきます」と力強く応えてくれました。

祝賀会では、学校長、村田監督からそれぞれ言葉を貰ったあとに花束が贈呈され、記念写真撮影が行われました。

部員総数70名を超える硬式野球部。

仲間を心の底から祝う一人一人のその笑顔には、これまで歩んできた道のりが刻まれていました。

そして、緒方君を祝うのは野球部の仲間だけではありませんでした。

祝賀会の翌日、クラスメイトも緒方君の活躍を祝い、HRの時間を使ってサプライズパーティーを開いてくれていました。

いつもより少し早めに登校し、パーティーの準備をしてくれていたクラスメイトの温かみに緒方君もにっこり。

花束や手作りのケーキを受け取り、みんなからの拍手のなか、喜びを噛み締めていました。

クラスメイトは「オンとオフの切り替えがすごく、おちゃめで場を盛り上げてくれる存在。大学でも頑張ってほしい!」と普段の緒方君の様子を語ってくれました。

また、クラスの担任であり、硬式野球部の部長でもある高山先生は「村田監督も言う通り、誰からも愛されるのが凄い。次のステージでのさらなる飛躍を期待しています」とメッセージを寄せてくれました。

野球部の主将として部を引っ張りながら周りに力を与え、そして世界一に輝いた緒方君。

彼の笑顔には、この先の明るい未来が浮んでいました。

 

 

最後に、世界で戦ってみての感想を緒方君が語ってくれました。

 

Q,U-18のチームが1つにまとまった要因は何だと思いますか?

A,チームで決められたことを全員が守っていました。荷物の詰込みなどもやらない選手はいなかったし、グラウンド整備やベンチ整備なども全員が率先して動いていました。それぞれ気が使えることがチームワークの秘訣だったと思います。

 

Q,世界で戦ってみて、世界のプレイヤーと日本のプレイヤーとは何が違うと思いましたか?

A,戦うなかでフィジカルの違いを痛感しました。横浜高校の選手もフィジカルを鍛えていくことが大切だと思います。ウェイトや日々のトレーニングで、スモールベースボール以外のところも鍛えることが今後にもつながると感じました。

 

Q,世界大会のメンバーで誰が一番尊敬できると思いましたか?

A,東恩納君です。チームをずっと鼓舞してくれて、ピッチングでもチームを引っ張ってくれました。メリハリもあり、チームメイトとして尊敬できると存在だと思いました。

 

世界大会に出場した選手は全員が3年生。

それぞれ進む道は異なりますが、この先の野球人生のなかで、今後も互いに刺激を与え合いながら活躍していくことでしょう。

また、日々の練習を共にしてきた横浜高校野球部のチームメイトたちも、次の舞台でさらに成長を遂げていきます。

この先のさらなる飛躍を学校一同心から応援しています!