特別講座(中2)
2014/03/17
3月12日~14日 3日間 中2特別講座 (事前準備下調べ・実習・振り返り)
中2の特別講座は理科・社会に関して4講座あって、希望により選択できます。今回、13日(実習)に私は『海洋研究所(JAMSTEC)』の見学を生徒と一緒に行いました。
単なる施設見学だけではありません。本校の特別講座は、事前に下調べを行い予習してから現場に行って直接確認します。仕上げは振り返りとして翌日、記憶が鮮明のうちにレポート作成(新聞形式)を学校で行います。この一連の学習は単に座学で知識だけを増やすのではなく、実地体験することにより、達成感とともにさらなる興味・関心を呼び起こすことができます。将来、科学技術者や研究者になる生徒がいるかもしれませんね。
JAMSTEC | 施設内を移動 |
職員の方より、概要説明のあと深海巡航探査機「うらしま」と有名な有人潜水調査船「しんかい6500」を見学。
さて、しんかい6500は3人乗りの潜水船で2メートル四方のキャビンです。8時間くらい3人(正副パイロットと研究者)で過ごします。潜水と浮上で5時間、海底での作業に3時間と説明を受けました。海底の地形や地質、深海生物などの調査を行っています。しかし気になるのは、誰も質問しないので私が・・・
(Q)トイレは付いているのですか?(A)ありません!
(Q)我慢?(A)いいえ、エチケット袋(簡易トイレ)かオムツで…
う~ん、大変ですね。このあと、模型のキャビンに乗り込むとやはり狭い!
しんかい6500 |
次に、高圧実験水槽に行って深海の水圧について学びました。6500メートルの深さでは、ガラス球は粉末に、普通の鋼球は凹んでしまう。しかし高張力鋼材やチタン合金は、深さ1万メートルでも耐えられるようです。
展示を見ると、深海では金属バットもご覧のようにボコッと凹んでいます。カップめんの容器の変形の様子も目の当たりしました。
普通の鋼球は、この通り | 凹んだ金属バット |
高圧実験水槽 |
14日は振り返りの日
見学してきた事を振り返りながら、興味を持ったことを取り上げます。受けた説明のメモ書きやパンフレット、自分で撮ってきた写真などを使って新聞形式のレポートを作成していきます。
色分けやデッサン、箇条書き、写真の切り貼りなど各自工夫を凝らして思い思いのレポートを完成させていました。